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アンケートのご回答ありがとうございました

春休みに急遽お願いしました「nhkk句会運営について 緊急アンケート」には、大勢の方にご協力を頂きまして誠にありがとうございました。日本俳句教育研究会の今後のあり方を考える上で、重要な示唆に富むご意見を頂戴できましたこと、心よりお礼申し上げます。また、句会が再開されれば可能な限り参加したい、とのお声や、市外や県外の方々からはネット句会ならば参加できるので実現を、とのお声をいただけましたこと、重ねてお礼申し上げます。

 

 

今回の「アンケート」は、以前開催しておりましたnhkk主催の句会を再開すべきかどうか、皆様のご意見をもとに判断したくお願いしたものでしたが、アンケート結果から見えてきたのは、句会よりも、むしろ、現場の先生方が授業で使える俳句指導のノウハウなどの研修会が求められているのではないか、というものでした。今後は、現場のお役に立てるような研修会を開催していくべく計画していきたいと考えております。

研修会の内容につきましては、皆さまのからのご意見やご要望なども取り入れて行けたらと考えております。コメント欄やお便りのバナー、メール等でぜひお寄せください。

今後とも日本俳句教育研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

〜アンケートのご意見より〜

・この活動を長く続けるのであれば、頻度は高くなくてもいいので、是非学びたいです。(略)年一度の実践報告会のような形では如何でしょうか。それに対して意見交換や、講師の方のご意見や講演とか。いずれにしても可能であれば、実技研修会は参加してみたいです。

・先生たちは授業で俳句を取り扱うが、実際に自分も俳句を作ってみようとした担任の先生は、いませんでした。教員への実技句会は是非とも続けて欲しいと希望しています

・俳句の指導をされる方々が集まり、交流をすることこそに価値があると思っています。それぞれ違った現場において、よりよい俳句教育を目指して、情報交換が出来れば良いですね。

・俳句を作ったことない方も参加しやすい感じになったらいいですね。句会・句会ライブのレクチャー・俳句を取り入れた授業の提案など、たとえば冒頭に5分で俳句つくろうレクチャーなどして、その場で作るのもいいかも。

・句会だけではなく、いろいろな人を講師に招いての講演、体験学習。

  • 2018.08.01 Wednesday
  • 20:29

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

米澤穂信『満願』

同僚に勧められた米澤穂信。

山本周五郎賞受賞し、「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の「史上初めての三冠を達成したミステリーの金字塔」と触れ込みの『満願』を。個人的には久しぶりのミステリー。

 

 

6編の短編集ですが、「満願」「石榴」「万灯」などの、タイトルの付け方にミステリーの筋の面白さを超えた、メタファーを見いだせそうな作品が好みでした。もちろん、「関守」「夜警」「死人宿」も、ミステリーとして純粋に楽しめる作品で、「関守」などは世の裏側をそれとなく垣間見せる人間の悲劇のような味わいまで。いずれにしろ、ミステリー的謎解きの面白さを用意しながら、その謎解きで読者の心にしこりを残すタイプの結末なのが特徴的な作家さんだなと。そこがたんなるミステリーでない味わいとなり評価に繋がっているのかなと感じました。たまには、ミステリーも良いですね。

  • 2018.07.28 Saturday
  • 00:19

俳句関連・書籍など 紹介

副会長・夏井いつきの新刊ご紹介

『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』

「おわりに」に、たいへん分かりやすい俳句本のジャンル分けが示されています。

’亢臍位詼

俳句入門本

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本書は、△離織ぅ廚遼椶如◆崋尊櫃貿亢腓鬚呂犬瓩燭ぁ」と思っている人が「基本をしっかりと独学するための一冊」です。

 

 

俳句“ど素人”の編集者「秘英知(ぴーえいち)」(PHPのもじりから俳号を作った会社愛に満ちた真面目青年)さんが、読者代表として俳句を学んで行く中で、読者も共に俳句を詠めるようになっていくという趣向ですので、ガチガチのお勉強感なく学べるスグレモノです。例えば、「一物仕立て」を学ぶ段で、実際に季語「蟋蟀(こおろぎ)」と対決する虫嫌いの「秘英知」さんの悪戦苦闘(!?)ぶりなども可笑しく、必読です!

楽しみ、また共感しながらも、「取り合わせ」や「一物仕立て」が何であるのか、句のチェックの仕方や、五感や第六感の使い方などなどもしっかり押さえる本書。どんな人にもオススメできる、文字通りの俳句入門書ができました。

  • 2018.07.21 Saturday
  • 11:26

実践報告・お便り

岸本尚毅先生「出前講座」

ご活躍中の俳人・岸本尚毅先生より、小学校3年生を対象に実施された「出前講座」のご報告をお寄せいただきました。

nhkk書籍『俳句の授業ができる本 創作指導ハンドブック』付属のサンプルCDを使っての「出前講座」。

書籍にはない、子ども達を動かせていく岸本先生ならではアイデアも参考になるご報告です。

 

 

黒羽芭蕉の里全国俳句大会の翌日に行った俳句の出前講座について報告します。

 

2018年6月25日(月)14:00〜14:45

講師 俳人:岸本尚毅(黒羽芭蕉の里俳句大会選者)

学校 大田原市立薄葉小学校

対象 3年生60名弱(2クラス合同)

 

【実施結果】

45分の授業でとにかく1句作ることを目指す。

授業の冒頭に、イメージを脹らますためのお題、たとえば「風」「水」「光」などの言葉を挙げてもらう。

数名の児童が積極的に手を挙げ「虫、雨、火、夏、秋」など合計十個以上の「お題」が挙がった。

講師はそのお題をホワイトボードに書く。

 

さらにイメージを脹らませるため、三浦・夏井編「俳句の授業ができる本―創作指導ハンドブック」に付属の句会ライブ用のCDを10分弱聞かせる全部聞くと長いので、数種類の音を1〜2分ずつ)。

 

聞き終わったところで「自由に想像して五七五の言葉の塊をつくりましょう。制限時間15分。

教室の時計で〇時〇分まで。季語にはこだわらない。どんどん作ってください。」と指示。

 

大きめの「短冊」と太字の水性ペンを配布し、句が書けたらどんどん出してもらう。一人複数の出句も可。

制限時間は厳守。15分後にほぼ全員が出す句(数句作った子もいる)。

 

句を書いた短冊をホワイトボードの裏面に貼っておいて、作句時間が終了したら、ホワイトボードを裏返す。

すると皆さんの作品がいっせいに出現(写真参照)。

 

授業時間は残り15分。全ての句を一言ずつほめる。どんな句でも何か取り柄を見つける。

形が出来ていれば「ちゃんと俳句になっていますね」。形が出来ていなくても「実感があります。よくわかりますね」。

あるいは「ユニークですね」。大人びた句なら「風流ですね」等々。

 

一句について講師が褒めるたびに、子供たちから自然に拍手が湧いた。

友達の句に対する講師のコメントを傾聴し、褒められたら皆で拍手して称えている。

全句コメントした時点でちょうど45分の授業時間が終了。

 

午後2時始まりの3年生2クラスであったが、十分に集中できた授業であったと思う。

 

********************

CDの音だけでなく、イメージを膨らませるための「お題」を児童から出させる冒頭は、児童達が気付かずしてすでに俳句作りが始まっている仕掛けになっており、しかもそれが作りたい欲求を後押しすることになっている点、ぜひとも試してみたいと思いました。
また、児童が自身で短冊に清書していく作業は、時間の短縮をはかることもできながら、三年生にとっては完成した作品を作るまたとない経験となっており、俳句作りにプラスした達成感を得られたのではないかと感じました。

芭蕉の里で、自分たちの俳句を褒めてもらい、また、お互いをたたえ合う俳句の時間。

岸本先生、小学生と俳句との素敵な出会いのご報告をありがとうございました。

  • 2018.07.15 Sunday
  • 09:00

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

河合俊雄『ユング 魂の現実性(リアリティ)』〜現代思想の冒険者たち03〜

哲学者の池田晶子さんが、著書『人生のほんとう』の中で、「ラジカルで面白い」ユング心理学者として紹介していたのが、河合俊雄さん。父・河合隼雄さんが、文化庁長官という立場にあったことを引き合いに出しながら、

「そういう制約の全然ない人が魂の事柄に入り込むと、ああ、なるほどこうなるのかというぐらい、完全に狂気に入り込むことができる。狂気という言葉はもちろん、私にとっては最大の褒め言葉ですけど。(笑)非常に面白い経験でした。」

と。また本書については、

「それがとても読みやすくて、また不気味でよかった。おすすめします。」

と。ということで、全くご縁のなかったユング心理学を!

 

 

まず驚いたのが、「心理学が自然科学とも哲学とも違う」点として、「心理学的な事実、ファンタジーを扱う」としているところでした。神経症に適応していくためには、「現実を造りだし、ひいては神経症を作り出しているファンタジーをいかに見抜いていくかが問題」とのこと。「現実性とは人の魂の活動によって、ファンタジーの働きによってしか与えられない」、それならば、その「魂」とは…という本書。

「自我」「自己」「個性化」「無意識」「結合」「錬金術」などのユング的キーワードはもちろん、フロイトとの決別を盛り込みながら、ユング心理学にどっぷり浸ることができます。なぜ心理学に「錬金術」?との素朴な疑問も、錬金術で生み出した物質ではなくて、その「作業における心理学的な過程に注目」しているのだと分かると納得です。魂の生み出した全てを現実のものとして受け止めていくユング心理学が分かりやすく解かれていきます。

それにしても、ユングが実際に見たという「夢」や「幻覚」の数々に驚きます。3、4歳の頃の夢でさえ、私自身には一生かかっても絶対に見られないような象徴的で、おどろおどろしいもので…。オカルト現象を現実のものとして受け止めるあり方ともあいまって、やはりユングだからこそたどりつけたユングの思想なのを実感した評伝でした。

  • 2018.07.14 Saturday
  • 09:47