Categories

Calender

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>

Recent Entries

Archives

w closet×JUGEM

俳句関連・書籍など 紹介

副会長・夏井いつきの新刊ご紹介

『夏井いつきの「時鳥」の歳時記』

 


一つの季語に特化して徹底解剖する歳時記の第三弾は「時鳥」。美しい写真とあわされる名句が、有名俳人の句だけでなく、市井の俳人から投句された副会長・夏井の特選句であることも目玉の一つです。
また、本シリーズの人気コーナー、ローゼン千津さんのサイエンスインタビューは、日本野鳥の会の安西英明さん。自然科学の視点から、托卵をはじめとした時鳥の生態と謎が明らかにされていきます。

 

 

今回は新しい企画として、一種類の鳥でありながら、多くの傍題(呼び名)を持つ「時鳥」という季語について、その由来や使われ方などを『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』の歌を参考にしながら繙いていく「季語詳説」が加わりました。
この章は私が担当したのですが、三大和歌集の全「時鳥」の歌を分類し、一目で分かるように分布グラフにしました。「時鳥が夏を代表する季語となった理由に『万葉集』の編者と言われている大伴家持が関係していた!?」というところからスタートの「季語詳説」。ぜひご一読ください。
そして、「雪」「花」「時鳥」と続いてきたこのシリーズも、次はいよいよ「月」です。すでに「月」の句の募集も始まっています。ご投句もお忘れなく!

  • 2018.06.09 Saturday
  • 00:59

事務局レポート

愛知県立大府東高等学校・句会ライブ

修学旅行中の愛知県立大府東高等学校皆さん。広島から船で渡ってきた本日は、いくつかのメニューに分かれての愛媛体験の一日でした。

「松山はいく吟行体験コース」は、坂の上の雲ミュージアム→鯛めし→松山城→坊っちゃん列車→子規記念博物館と、行程の中で詠んだ俳句を使っての句会ライブです。
本日の人気の季語は、夏の風・若葉風・青葉風・青嵐・風薫る…など「風」。梅雨の晴れ間となった松山で、気持ちの良い風を感じてくれたようでした。

 

 

今日のメンバーはほぼ男子だったこともあり、勝ち抜き句合で最終の5句に残ったのは、元気の良い句ばかりでした。

こだわりのレンズで友の写真を撮ったり、鯛飯を舌の上を踊ると表現したり、松山城の眺めから景気を予想したり、大きいと思っていたものを超えていく自分など…、まさに男子ならでは!
最終的に一位となったのは、「敵全滅」という力強い下五で圧倒的人気を誇った「風薫る高い石垣敵全滅」。全滅し誰もいなったあとに薫風が吹き抜けている…と語ってくれた選評も素敵でした。
勝ち抜くことはできませんでしたが、「城晴れて水のボトルに映る夏」などの、カメラワークを絞っていきさらにそれぞれの夏を想起させるような句もあり、句会ライブはもちろん、俳句も楽しませてもらいました。

 

  • 2018.06.07 Thursday
  • 21:43

事務局レポート

「伊月庵」こけら落とし&夏井いつきの一句一遊 17周年記念 句会ライブ

「伊月庵こけら落とし」&「南海放送開局65年 夏井いつきの一句一遊 17周年記念 句会ライブ〜楽しくないと俳句じゃないぜ〜」ラジオ生放送&「還ってきたいっぺんさん(手作り青空市)」

 

 

道後上人坂に、俳句にちなむ四つ目の庵「伊月庵(いげつあん)」が誕生しました。道後にいらした方々に句会場として使っていただきたい!副会長夏井の思いがつまった庵が完成し、本日お披露目されました。

 

 

また、17周年を迎えるラジオ番組「一句一遊」の公開生放送も道後の宝厳寺で開催。全国からリスナーが集まり大盛況!一句一遊、そして一遍上人にちなんだ本日の席題は「一」で、見事天の句に輝いたのは、京都からお越しの山本真也さんの「青嵐そして一から考える」でした。
「伊月庵」へのご挨拶句のニュアンスも感じられる一句で、今日という日を機に、新しいスタートの一歩を踏み出したいなと思いながら、道後に吹く青嵐を気持ちよく受けました。

 


宝厳寺では「還ってきたいっぺんさん(手作り青空市)」として13店舗が出店。この道後の地がさらに賑わっていくことを予感させる一日でした。
伊月庵は、時間貸しの貸館としてどなたでもご利用頂けます。近々HPにもアップされるそうですが、詳細は、夏井&カンパニー 089-908-7520までお問い合わせください。

  • 2018.06.03 Sunday
  • 23:13

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

斉藤美奈子『名作うしろ読み』

願わくは名作のオコボレを少しでも長く頂戴できますように。

 

鋭い論調でスカッと愉快になる文芸評論家・斉藤美奈子さんの本はどれも読んでも面白いのですが、『名作うしろ読み』は、本を読んでいなくても、名作の冒頭部分を知っている人は沢山いることの逆の発想からの一冊です。「名作は“お尻”を知っても面白い!」と銘打ち、「お尻がわかったくらいで興味が半減する本など、最初からたいした価値はないのである」と言ってのけ、名作132冊を最後の一文から読み解いていく文学案内です。お尻から入るので、本の内容も大変入ってきやすいのがこのスタイルの利点です。

読売新聞夕刊のコラムが元となっていることもあり、一冊の紹介は見開き2ページで読みやすい分量。しかも、読書案内の中に斎藤美奈子流の斬新な読みを呈示するという面白さです!

上の引用は文庫版のあとがきの最後の一文ですが、単行本版の最後の一文

 

評論のラストはとかく説教臭くなるのが問題なのだ。

 

とともに、自分の書さえもバッサバッサと切っていくような痛快ささえあります。おそらく、作品によっては、読者自身の読みと違って、アレッ? そうかな? と読者が同意できない案内があることも想定内で、むしろ、それを恐れずに、自分なりの振り切った読みを楽しんでもらうことに主眼をおいているのだろうなと感じました。

 

 

読売新聞の連載は続き、続編『名作うしろ読みプレミアム』がすでに単行本化されているようです。どう「プレミアム」なのか、こちらも興味津々です。

今回改めて読んでみたいな、と思った作品も多かったのですが、未読で特に心ひかれているのが、中上健次『紀州―木の国・根の国物語』。芥川賞受賞作の『岬』とともに読んでみたいと思っています。

とにかく、紹介された132冊が読みたくなること間違いなし!です。

  • 2018.06.02 Saturday
  • 00:28

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

南木佳士『ダイヤモンドダスト』

最近はまっている海外ドラマが「グッド・ドクター」(※注)です。wowowでアメリカ版「グッド・ドクター 名医の条件」が放映され始めたのをきっかけに(現在放映中)、韓国版の全編が見られるwowowオンデマンド放送に行き当たりどっぷり…。アメリカ版から入ったので、初めは韓国版の泥臭さが気になっていたのですが、見続けていると淡々としたアメリカ版よりもどんどん味が出てきて、すっかり韓国版ファンになってしまいました。
そんな中、医学ものが読みたくなり、第100回芥川賞受賞作、南木佳士『ダイヤモンドダスト』を。医師でありながら小説家でもある南木佳士さんならではの(医学)短編4作と、同じく医師と小説家の顔を持つ加賀乙彦さんとの興味深い対談で構成されています。やはり「ダイヤモンドダスト」がベストでした。
このところ、ドラマの視聴者の期待に添って進んで行くストーリー展開(これがドラマとしては面白いところなのですが)になじんでいたこともあり、むしろ、現実としてそこに「ある」死から目を背けることはできない臨床医でもある作家南木さんの姿勢を余計に感じてしまった読書体験でした。また、どの作品のどの登場人物も病気以外の満たされない何かを抱えていて、それがまた現実味を持った人間として浮かび上がってきます。設定も、結末も、決して明るい要素はないのですが、死への敬意というでもいったような静謐な何かが流れていて、南木さんにとって命とは、「ダイヤモンドダスト(大気中の水分が凍結してできた微細な光の粒)」そのものなのだろうと感じずにはいられませんでした。

 


おまけ…なんと、タイムリーにも今日、日本版「グッド・ドクター」が山 賢人主演でフジテレビ系7月期木曜ドラマとなることがネットで情報解禁されていて驚きました。日本版はどんな味わいになるのでしょう…。私自身は、基本的にオンデマンドでの海外ドラマ視聴が多く、日本のドラマは見ていないのですが、このタイミングなので見てしまうかもしれません(笑)

 

※注「グッド・ドクター」−天才的な能力を持つ、自閉症でサヴァン症候群の青年が困難を乗り越え、医師として成長していくヒューマンメディカルドラマ。2013年に韓国で作られ、2017年にはアメリカでフレディ・ハイモア主演でリメイク。

  • 2018.05.26 Saturday
  • 21:03