Categories

Calender

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< April 2019 >>

Recent Entries

Archives

w closet×JUGEM

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

米澤穂信『王とサーカス』

同僚イチオシのミステリーは、米澤穂信さんの長編。

ミステリー的謎解きの面白さはもちろんですが、個人的には、ジャーナリストとして独り立ちしていく太刀洗万智の物語としての面白さの方に興味を引かれました。

新聞社を辞め、雑誌の海外旅行特集の事前取材で訪れたネパールで、偶然にも王族殺害事件(※)が勃発し、急遽取材することになった主人公ですが、面白くなってくるのは、取材を重ねていく彼女が、自分の記者としての使命を自問自答し始める中盤からです。そこでは、丁度題名の「サーカス」につながる、大きな問いが太刀洗に突きつけられます。それは奇しくも殺されることとなる男・ラジュスワルが、彼女に投げかけたものでした。

ラジュスワルは、情報をほしがる大衆を「刺激的な最新情報を待っている人々」と言い、大衆にとって「自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ」と言い放ちます。そして、「お前はサーカスの座長だ。おまえの書くものはサーカスの演し物」であり、「悲劇が楽しまれる宿命」にあると指摘します。

 

 

本作の謎解きは、王族殺害事件を背景にしながら、その事件下に起きたラジュスワル殺人事件にまつわる人間模様を解くところにあるのですが、サーカスの団長にならないよう自らの意志で立つ「ジャーナリスト太刀洗」の誕生をひもとく物語でもありました。そしてまた、センセーショナルな記事を求める一般大衆の果たしている役割についても考えさせられた作品でした…。一体、どちらが踊り踊らされているのだろう…と…。

こうして誕生したフリージャーナリスト太刀洗万智が、この後どのような記者となっていくのか、『真実の一〇メートル手前』という短編集になっているようなので、ぜひ手に取ってみたいと思っています。


※「王族殺害事件」(ナラヤンヒティ王宮事件)−2001年6月1日にネパールの首都カトマンズ、ナラヤンヒティ王宮で発生した、当時の国王一家が皆殺しにされた事件。皇太子(事件3日後に死亡)が犯人とされたが、生き残って事件後に即位した国王の弟の動向などから、彼が行ったクーデターとする説もある。真相は現在も不明のまま。

  • 2019.02.02 Saturday
  • 14:45

募集&ご案内

会長・三浦和尚 提案授業「俳句を楽しむ 俳句で楽しむ」公開のご案内

平成31年2月26日(火)開催の「第7回愛媛大学附属高等学校国語科教育研究会」におきまして、会長三浦和尚の「提案授業」が公開されます。

今年度は、「俳句を楽しむ 俳句で楽しむ」と題し、高校生を対象とした俳句を使っての授業です。


1.日  時  平成31年2月26日(火)13時30分〜16時30分(受付13時00分〜)
2.開催場所  愛媛大学附属高等学校(松山市樽味3-2-40 TEL 089-946-9911)
3.主  催  愛媛大学附属高等学校国語科
4.日  程  

・13時00分〜13時30分  受付

・13時30分〜14時10分  提案発表 「第6回・提案授業『苛政猛於虎也』その後」 発表者 三浦千佳(愛媛大学附属高校)
・14時20分〜15時10分  提案授業 「俳句を楽しむ 俳句で楽しむ」 授業者 三浦和尚先生(愛媛大学副学長)
・15時30分〜16時30分  研究協議

 

 

以下のリンクをクリックされますと、愛媛大学附属高等学校のHPのフォームや、要項に移動できます。参加をご希望の方は、参考になさってください。

 

「申し込みフォーム」はこちら

 

「詳細」はこちら 

 

「校内案内図」はこちら

  • 2019.02.01 Friday
  • 14:12

夏休み句集を作ろう!コンテスト

朝日小学生新聞掲載記事:夏休み句集を作ろう!コンテスト・表彰式

1月24日(木)付で朝日小学生新聞に掲載されました「第12回夏休み句集を作ろう!コンテスト」表彰式」の記事のご紹介です。

 

 

 

『100年俳句計画』2月号には、上位入賞者の40句全てが掲載されています。

 

  • 2019.01.31 Thursday
  • 14:05

俳句関連・書籍など 紹介

『夏井いつきの365日季語手帖』

毎日一季語を知り、一名句が味わえる「365日季語手帖」シリーズも3年目に入りました。

2019年度版の変更点は、読者の投句が「特選」マークと共に、本文の暦の俳句として採用されている点です!

また、副会長・夏井いつき選の秀作と佳作が巻末に一挙掲載!前回は、季語ごとの選句だったのですが、2019年度版は季語での縛りをなくして、選に残ったものが全て掲載されています。惜しくも暦には採用されていないものの、「選評付きで読みたかった」と思わせる刺激的な俳句が沢山掲載されています。

 

 

例年どおり、一週間毎に「発想のヒント」付きの作句できるメモ欄や、3ヶ月ごとのまとめのページもあり、一年間の句作を記録するための一冊として使うこともできます。

来年度の暦への掲載を目標に、一日一句、もしくは、一週間に一句などなど、気軽に初めてみませんか!

2020年度版掲載への投句〆切は、これまでより早くなっていますのでご注意を。8月15日(木)必着です!!!

  • 2019.01.26 Saturday
  • 14:10

夏休み句集を作ろう!コンテスト

朝日新聞掲載記事:夏休み句集を作ろう!コンテスト・表彰式

1月13日(日)付で朝日新聞に掲載されました「第12回夏休み句集を作ろう!コンテスト」表彰式」の記事のご紹介です。

 

 

句集コンテストの表彰式については、ブログ記事 第12回夏休み句集を作ろう!コンテスト表彰式 でもご紹介しております。

 

  • 2019.01.20 Sunday
  • 13:34