(写真をクリックすると、日本俳句教育研究会の新しいHPへ移行します)
会長三浦のごあいさつのように、日本俳句教育研究会は、新生日本俳句教育研究会として新しい運営体制に移行しました。
本ブログページは、本日の記事で更新を終了し、今後は、新しい日本俳句教育研究会HPと公式noteで情報発信を進めていくこととなります。
任意団体のボランティアでの活動ではありますが、「俳句」を教材に教育活動を展開する教師や俳句愛好家の情報交換の場となるべく、寄せられた実践報告の紹介を続けていきたいと思っております。
実践報告やお便りは随時受け付けております。入力フォームまたは、メールをご利用くださいませ。
なお、新体制への変更と共に、受付メールが変更になりました。事務局あてにメールでご連絡いただきます際には、
e.nhkk.inquiry@gmail.com
までご連絡をお願いいたします。
また、令和6(2024)年度には、日本俳句教育研究会(nhkk)主催の「全国教室俳句コンテスト」を実施予定です。詳細は、日本俳句教育研究会HPとメールマガジンにてご案内していくこととなります。先生方からのご応募をお待ちしております。
日本俳句教育研究会事務局
E-mail e.nhkk.inquiry@gmail.com
HP https://e-nhkk.net/
note https://note.com/e_nhkk_haiku/
〒790-0921
愛媛県松山市福音寺町553-2-904
株式会社 夏井&カンパニー 内
TEL/FAX 089-908-7520(呼出)
つきましては、本日より、
改装後のお知らせまで、今しばくお待ちください。
]]>裏表紙には、
「ちょっと俳句をかじっただけの素人」と自称する著者が、愛好家の多くが陥る類型的発想という「わな」に気づき、それを誘発する「俳句そのものに内在する何か」に迫る。名作とされる先人の句に果敢に異を唱え、専門俳人たちの常識も容赦なく断罪。一方、作り手となった初心者に対しては、「俳句は遊びである。遊びだからこそ厳格なルールに従うべきである」と掲げ、世にはびこるセオリーを覆し、皮肉やユーモアを交えて江國流俳句の楽しみ方を実践的に説いてゆく。
と紹介されています。
あくまで江國さんは「素人料簡に徹したつもり」であり、だからこそ、ふざけずに「大まじめに書いたつもり」だと言いきります。
とはいえ、鷗外や漱石の句を添作してみたり、死亡記事から追悼句の実作演習をしてみたり……と、「くだければくだけるほど楽しい」と感じながら、まさに「俳句とあそぶ」江國さんの息づかいに満ちた一冊となっています。江國さん自身が滋酔郎の俳号で参加していた、小沢昭一さんや、永六輔さんらと作った「東京やなぎ句会」の話題も登場します。
初版は、40年近く前に出た本ですが、「俳句とあそぶ」とは今を楽しむことであり、時を経ても俳句の楽しみ方は変わらないのだな、と感じさせられた復刊本でした。
俳句は遊びだ! 人生の杖となる遊びだ! 真剣に遊ぶ。江國滋流俳句の楽しみ方――俳人・夏井いつき(帯より)
]]>7月25日(火)に、俳句甲子園の試合形式で行われる
「旭川実業高等学校俳句甲子園インイオンモール旭川駅前」
のお知らせが届きましたのでご案内いたします。
お近くの皆様、ぜひとも参加されてみませんか。
7月25日(火)14時〜
イオンモール旭川駅前の1階スターバックスコーヒー前のサンライズコートにおいて
「旭川実業高等学校俳句甲子園インイオンモール旭川駅前」
以下は、4月6日(木)に、行われた「旭川実業高等学校俳句甲子園in旭川西イオン」の様子です。
]]>
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「俳句と野球で文化を育む実行委員会」では、令和3年度より、小
今年も「さくさくはいくノート」が完成し、愛媛県内の新1年生全
●「さくさくはいくノート」とは
「さくさくはいくノート」は見るだけで楽しい、カラーの絵でみる
「4音からはじめる簡単な俳句の作り方」は、「5音の季語+季語
また、マンダリンパイレーツの選手がこのノートを使って詠んだ俳
●7月7日、宇和島市立三間小学校にて贈呈式を開催
「令和5年度 さくさくはいくノート」の完成を記念して、去る7月7日には宇和
マンダリンパイレーツの6名の選手から子どもたちに、「さくさく
贈呈式終了後は、キム・チャンヒ講師による俳句講座を行いました
たった30分の講座でしたが、マンダリンパイレーツの選手の力を
以下その一部
えんぴつでべんきょうをするなつのひる えん
きょうかしょはまじめになやむなつのあさ はる
こうていでぐるぐるはしるなつのそら はると
ともだちとしずかにはなすなつのあさ ゆづる
きょうしつのなかでえをかくばらのはな おとは
きょうしつでおもしろいずかんかぶとむし そういちろう
ともだちがひたすらあそぶかぶと虫 ひろと
けしごむはひたすらまわるなつのよる かずま
●「さくさくはいくノート」についての問合せ先
俳句と野球で文化を育む実行委員会(有限会社マルコボ.コム内)
電話:089-906-0694
FAX:089-906-0695
6月17日付のブログ「子ども俳句教室」の高山佳風先生より、続いて開催された「教師向け俳句学習会」のレポートが届きましたのでご紹介いたします。
後半には、初めての俳句作りに参加された現役の小学校の先生方の感想も掲載しておりますので、ぜひ参考になさってください。
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「子ども俳句教室」の報告を、日本俳句教育研究会(nhkk)ブログページで取り上げてくださり、ありがとうございました。
今回はその続きの、「教師向け俳句学習会」の報告です。
「子ども俳教室」60 分が終わり、その余韻に浸る間もなく、「教師向け俳句学習会」が始まりました。
当日参加者は、会場 9 人、オンライン Zoom5 人の 14 人。また、これとは別に、期間限定映像配信申し込みが 12 人もいました。
全員、小学校教師です。
主催者の、NPO 英語教育研究所・TOSS Sunny(共に代表 井戸砂織先生)の集客力、恐るべしです。
学習会のメインは、「俳句を作る授業」。
俳句を作る楽しさ、作った俳句を読み解く喜びを、一人でも多くの先生方に体感してほしいと思い、講座を実施しました。
もちろん役に立ったのは、組長の、『世界一わかりやすい俳句の授業』『子供たちはいかにして俳句と出会ったか』です。
そして、テーマ「恋」で俳句を作ってもらいました。
鑑賞は、「俳句ボクシング」形式で、赤組 1 句、白組 1 句の句合わせ。
好きな俳句の良い点をたくさんほめて、どちらかに多数決で決める。2勝した句は、決勝戦に進む。というバトル形式です。
これがものすごく盛り上がりました。
決勝に残ったのは次の 4 句。
待ち合わせドキドキしながらソーダ水
髪形を変えた次の日夏近し
電話待つ二十二時の熱帯夜
置き傘を忘れたふりで夏の夕
優勝に輝いたのは、「待ち合わせ〜」でした。
この後は、「取り合わせ」について補足説明をし、「学校俳句のススメ」を紹介して、90 分を終えました。
この講座の参加者の感想です。
★井戸先生が俳句の授業を子供たちにしたという話をお聞きしていたので、自分もできるようになりたいと思い申し込みました。今日は俳句の季語やきまりなどを学ぶのかと思っていたら、あのように実際に作ってみる、しかも対決方式でバトルというので、期待した以上の面白いセミナーでした。取り合わせの言葉あそびが本当に楽しかったです。ソーダ水という言葉が季語だということも初めて知りました。皆さんの俳句の感想を聞いていると、自分が作った時は考えていなかったような深い解釈も出て来たりしたのも面白かったです。子供の日記の呟きから俳句が作れるということも初めて知りました。ぜひ教室でも実践してみたいです。今日は参加できて本当に良かったです。ありがとうございました!
★zoom で参加できてよかったです。「取り合わせ」と「季語集」で、誰でも俳句の授業ができます。「12音の日記」という言い方も、俳句への敷居が低くなりました。
鑑賞=バトル。そして、難しい解釈ではなく、良いところを褒め合うやり方がとても良かったです。人によって解釈が違うのが面白くて、どちらがいいか決めるときにとても参考になりました。
高山先生の講座を久しぶりに受けましたが、にこやかな表情と面白い内容はさすがだなと感じました。
このような面白い会を開催していただき、ありがとうございました。
★ありがとうございました!!
高山先生のお話がとてもわかりやすく、俳句作りをしたことがないですが、作ることができました! 冬リフトと始めはしたのですが、季語なのに季節入れない方がいいかなと思って雪リフトにしました。そうやって、言葉を選ぶことが、とてもとても楽しいことですね!! その楽しさを教えていただきました!! 感激です!!
紅白戦も楽しかったです!! みなさんの作った俳句が、素敵で、それを解釈していく皆さんの考えも楽しくて、ずっと楽しい連続でした!
ありがとうございました!!
★俳句を作るというのが、とても気楽な気持ちでできて、とても楽しかったです。「取り合わせ」の方法を知ることができてこれからの指導に生かすことができそうです。鑑賞の仕方 もいいところ見つけになっていて、いいと思いました。皆さんの解釈がいろいろだったのも 面白かったし、それでいいのだなと感じました。たくさんの学びをありがとうございました。
★高山先生ありがとうございました
とても楽しく俳句を作ることができました。
こんなに楽しく面白くできるんだと思いました。鑑賞の時間もとても楽しかったです。
★本日の学習会、本当にありがとうございました!!
こんなに俳句が楽しいんだと、初めて感じた1日でした!
自分自身、まさしく作ったこともなければ、鑑賞の仕方も分からず、それが故に興味も持てず…でした。
が、熱中しました(^^)
特に、同じ俳句の解釈をしているのに、人それぞれ全く違う解釈ができる点に、面白さを感じました。
子供たちに、少しでもこの楽しさを伝えたいと思います。本日は本当にありがとうございました!
★高山先生!ありがとうございました!!
俳句作りがこんなにも楽しいのかと感激しました! しかも
テーマが「恋」
ドキドキ、なつかしい、わくわく
そんな感情が混ざって作っていました。
みなさんの俳句を解釈するところや、高山先生がプレバトのように演出してくださって、楽しい楽しい時間になりました!そして、高山先生が日本の文化、俳句を広めたいと語ったことも心に響きました!
この楽しさ、わたしも子供達に伝えたいです! ありがとうございました!
★高山先生、ありがとうございました!
俳句を作り、バトル形式で鑑賞する、とても楽しい時間でした。
子どもたちと同じように 12 音で作文し、5 音の季語を合わせて作るので、季語選びもワクワクしました。
改めて、日本語のすばらしさ、奥深さ、表現の豊かさを感じることができました。そして、みんなで鑑賞する楽しさ、おもしろさを味わうことができました。同じ俳句なのに、見える世界が違うことや、同じ言葉からイメージするものが、人によってさまざまあることでものの見方、考え方の広がりを感じることができました。
漠然と子どもたちに俳句を作らせたいと思っていました。
この楽しさを、わくわく感を、子供たちにも伝えたいと思います。ありがとうございました!
★高山先生
ありがとうございました!
初めて俳句を作りましたが、とても楽しくて、もっと俳句を作りたいと思いました! ソーダ水が夏の季語だなんて、俳句って本当に面白いです。
ぜひ、子どもたちにも俳句を作る楽しさを体験させたいです。
★高山先生、子ども達への授業から、教師向けまでありがとうございました! 午前中のみの参加でしたが、俳句を作る楽しさとみんなで鑑賞するおもしろさを知りました。
子ども達に授業したい!と思いました!!
★高山先生、昨日は本当にありがとうございました!! 子どもたちへの対応が本当に温かく、こんな学級を作りたい! と感動しました。高山先生の「いい句だなぁ〜」の余韻。月曜日に追試したいと思いました! 井戸先生のお宅で見せていただいた準備ノート。私もいつか講座を持たせていただいた時には、しっかりと、準備をしてのぞみたいと思いました!! 本当にお越しくださり、ありがとうございました!!
どの先生も、「俳句を作る楽しさを子供たちに伝えたい」と記しています。先生方が、それぞれの教室で、楽しく俳句を作る授業をしてくださったら、こんなにうれしいことはありません。
夏井先生大好き、プレバト大好き、俳句の授業大好きの、井戸砂織代表が、このような機会をつくってくださいました。心から感謝です。
俳句の種まきの輪が、少しずつですが、自分のまわりで広がってきているように思います。
私が俳句をするようになって、「人生の杖」をいただいたように、私も、まわりの人に、俳句を作る喜び、俳句を鑑賞する楽しさを伝えていきたいと思います。
今後も、微力ですが、俳句の裾野を少しでも広げられればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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高山先生、感想からも先生方の大興奮が伝わってくる貴重なレポートをありがとうございました。
申し込み締切は、7月17日(月·祝)の 先着40名。お急ぎください!
俳句で冒険!
楽しく遊んで俳句の宿題もできる!
大型バスで大洲青少年交流の家に移動し、自然をたっぷり楽しみ俳
俳句作りが苦手でも大丈夫! とっても簡単な俳句の作り方を伝授します。
作った俳句で俳書道体験。完成した作品は飾付けをして持って帰り
開催日:8月2日(水)
会場:大洲青少年交流の家(愛媛県大洲市北只1086)
対象:松山市および大洲市の小学生
参加費:無料
定員: 40名(先着順)
申し込み締切: 7月17日(月·祝)
自然観察講師:
牧野蘭太郎(澤山陽一)先生
元愛媛県立伊予農業高等学校校長
牧野蘭太郎としてYouTube配信中
俳書道講師:
穂積天玲先生
穂積書道教室俳句部部長
俳書道体験講師
申し込みフォーム:
https://docs.google.com/forms/
お問い合わせメールアドレス:mhm_info@e-mhm.c
主催:まつやま俳句でまちづくりの会
独立行政法人
国立青少年教育振興機構
「子どもゆめ基金助成活動」
昭和二十三年六月、入水した太宰治と山崎富栄。天才作家と日本初の美容学校創立者の令嬢は、どのように出会い、恋に落ちていったのか……。いまだ謎に包まれる情死の真実とは!? 二人の生涯、太平洋戦争、恋と創作の日々、残された家族の思いを、徹底した取材で描き、スキャンダル「玉川上水心中」の真相にせまった、愛の評伝小説。
と紹介されています。
すさまじい取材に裏打ちされた評伝小説でした。私自身、卒業論文・修士論文で太宰治作品が研究テーマだったこともあり、山崎富栄に関する文献を読んだことはあったのですが、こんなにも生身の彼女を知ることができる書籍があろうとは思ってもいませんでした。そこには、愛されて育ち、英語や聖書を学び、立派な職業婦人となっていきいきと生きる女性がいました。何より、「戦争未亡人」「十二日の新婚生活」という言葉だけでは語ることのできない、夫・奥名修一との幸せな日々があったことに胸を突かれました。
また、太宰と出会ってから入水するまでの時間も、取材をもとに淡々と描かれていきます。太宰との関係は、決して富栄からの一方的なものではなく、太宰に必要とされてのものであること。早いうちから一緒に死ぬことを約束した関係であることが、小説の骨子となっていました。
読者は、二人が出会った22年3月27日から、入水する23年6月13日までを一緒にカウントダウンしていく訳ですが、太田静子や美知子夫人の3人目の出産、書くのも困難になるほど悪化していく太宰の肺病など、富栄にとってとてつもなく濃厚な毎日が過ぎていきます。そして、この時期に執筆された太宰の作品群の豊かさにも、ある種狂気めいたものを感じずにいられませんでした。太宰ファンとしては、よくぞ『人間失格』を書ききってくれた、との思いを強くすると共に、もしかすると、富栄の存在がなければ完成はなかったのでは、とも感じてしまいました。
今回、久しぶりに太宰作品(の引用)に触れることで、太宰の才能に惹かれてしまった富栄に共感しつつ、太宰作品を再読したくなってきています。
]]>まずはご覧ください。
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俳句をはじめてちょうど2年の、高山佳風(たかやまかふう)です。
人生は不思議なものです。
こんな私でもいいのか、こんな私でも少しはお役に立てるのかという出来事が起こりました。
私は、仕事柄、TOSS という、1,338 人が参加する教師の教育研究団体の SNS に参加しています。
そこでは、組長のこと、俳句集団いつき組のこと、俳句を作る楽しさ、自分の入選句などをもっぱら発信して「俳句の種まき」をしていました。
すると、1 か月前の 5 月 7 日に突然、NPO 英語教育研究所代表の井戸砂織先生から、子供向けの俳句教室をお願いします、とオファーがありました。場所は、愛知県豊田市です。
その時は、さすがに、大した俳句の力もない自分が講師として、子供たちの前に立って良いものか迷いました。ただ、私は 37 年間小学校教師をしていたので、楽しく教えることに関しては、人並み以上ではあるかなと思い直し、微力ですが受けることにしました。
また、この俳句教室が、国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」の一貫であること、主催者が、日本の伝統文化に子供のころから触れていくことを大切にする、志の高い、英語教育研究所であることも知りました。
そして、こちらが恐縮するくらいの、素敵なチラシを作ってくれました。
俳句教室当日までは、『世界一わかりやすい俳句の授業』『世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業』『100 年俳句計画』『子供たちはいかにして俳句と出会ったか』、日本俳句教育研究会の『俳句の授業ができる本』を必死で読みこみました。
子供たちにわかりやすいように、パワポのコンテンツも作りました。
そして何よりも、昨年の藤枝での組長の句会ライブに参加して、イメージを持つことができていたのも大きかったです。
当日は、小 1〜小 6 までの子供たちが 15 人。俳句を作ったことがある子は、たったの 2 人。
保護者 13 人、スタッフ 8 人も入れると、36人が集まりました。
さすがに緊張して迎えましたが、「十二音日記」が子供たちにはまり、次々と素敵な俳句ができあがりました。
【子供たちが作った俳句】全部です
夏の雲つかれる中も泳ぎきる
夏の空水の音きくスイミング
さか上がりがんばってたよ春の虹
サッカーのドリブルむずい炎天下
夏の空ドッジボールをがんばるぞ
てつぼうであしかけまわり夏の昼
マイクラでけんちくしたら夏の月
早くおき外に出て見た初日の出
せいこうだあしかけまわり夏の空
新記ろく七十一回夏の日に
夏の海およぎにきたる人のなみ
あさがおはあさにさくよとねったいや
じてんしゃでおでかけしたい風光る
お年玉ぜんぶあわせて一万円
サングラスおとうさんだけかけてるよ
夏の夜にがてなペットにさわれたよ
夏の空おなかちかづけさか上がり
どうどうときんちょうせず春祭
なんもんを毎日やった春の日に
にゅうがくしきいろんなともだちはるのひに
後半は、子供たちが作った俳句をみんなで読み解いていきます。次々と、子供たちが「感じたこと、いいなあと思ったこと」を発表してくれました。そして、なんと保護者やスタッフの皆さんまでもマイクに向かって、話してくれたのです。
楽しく、楽しく、盛り上がりました。
アンケートに書かれた、子供たち、保護者、スタッフの感想です。
【子供たちの感想】
★ほかのこのはいくをよみとることができ、17音の中からからじょうきょうを想像することができました。
★いろいろとかんがえながらはいくが作れて楽しかった。
★とても楽しかったです!!ぜんぶ楽しかったです。前にかざられた時、はずかしかったです。
★はいくをはじめてやってみたらむずかしかったけど楽しかったです。
★一生けん命に取り組んでいるのに心打たれた。
★たのしくてまたやりたい。
★楽しかった。 12 文字を考えるのがむずかしかった。
★たのしかった。
★自分ではいくをつくれて楽しかった。
★楽しかったし、てちょうをもらえてよかったです。
【保護者の感想】
☆身近な題材でたくさんの素適な俳句が出来上がり、とても勉強になりました。難しいと思っていましたが、これからもっと身近に取り入れてみたいなと思いました。
☆子供達が生き生きしていて笑顔をたくさん見られてうれしかったです。子供達の想像力がすごくて、その発言をきいているだけでとてもおもしろかったです。先生もステキな方で、楽しさを教えてもらえたと思います。今日は本当にありがとうございました。
☆とっても積極的に、意欲的に参加している姿が見れて、楽しかったです。あっという間に 時間が過ぎていきました。みんなの素適な姿が見れました。読みとる力すばらしかったです。
☆はじめは手も足も出ないという様子でしたが、発言をほめてくださるので、興にのって来たようで、楽しく俳句にふれられたようでした。参加されたお子さんたちの活き活きとした発想に驚かされました。
☆俳句を読みとく時のワクワク感、つくったことがうれしいし、ほめてもらえるのもうれしい。だんだんと手があがる子もふえていくのがすごかったです。前で丸を付けてもらった直後「なんかたのしくなってきた」と下の子。教室にも活かしたいです。
☆何気ない日常の出来事が季語をつけることですごく素敵な俳句になっていて、それが子どもでもできるというのがすごいと思いました。
☆楽しくみてました。本当に小学生なのかとおどろきです。
☆俳句が作れるか心配しましたが、皆さんと同じ様にでき、安心しました。
【スタッフの感想】
高山先生、本日はありがとうございました。子どもたちがどんどん笑顔になる。どんどん発表したくなる。授業とはこういうものか!と勉強になった一日でした。とにかく、俳句作り、俳句鑑賞がこんなにも楽しい物だったとは!感動の一日です。
友達の作った俳句の解釈を堂々と述べる。それを聞いて友達も笑顔になる。教室が実にいい雰囲気になる。そして、作者を明かす。真っ直ぐに伸びた手。「はいっ!」と嬉しそうに返事をする。こういう授業をしたいなあと心底思いました。そして、高山先生の「いい句だなあ〜」の優しく包み込むような温かい声。保護者の皆さんも笑顔、笑顔でした。すてきな時間を過ごさせていただきました。
懇親会まで一日ご一緒させていただき、ありがとうございました。俳句を通して、日常が変わる。人生を豊かにしていきたいと思います。
私が、授業するに当たって心掛けたことは、ただ一つ。子供たちが作った俳句は、ひとつ残らず、いいところを見つけてほめよう。最後に「いい俳句だなあ」と必ず伝えようということでした。
また、公的な助成活動事業なので、子供たちに 1 冊ずつ、「俳句ノート」をプレゼントすることができました。子供たちは、宝物のようにしていました。早速、俳句を書き込む子もいました。
プレバト、組長の影響を受けて、2 年前に、母のお墓参りにいったときに、初めて俳句を作りました。その後は、いつき組を勝手に名乗り、俳句ポスト、おウチ de 俳句くらぶ、一句一遊などに積極的に投句するようになりました。
そして、今思うのは、私が俳句に出会ったのは、この「子ども俳句教室」に繋がっていたのだということです。
組長からいただいた「人生の杖」。
その杖を支えに、ささやかに「俳句の種まき」活動ができました。予想さえしなかった、人生のステージです。
心から感謝申し上げます。
長文をお読みくださりありがとうございます。
追伸
「子ども俳句教室」60 分のあと、続けて「教師向け俳句学習会」90 分も、オファーいただきました。こちらもかなり盛り上がりました。この様子は、また、別のレポートでお知らせしたいと思います。
**********
高山佳風先生、当日の息づかいまで感じられるような実践報告をありがとうございました。
「教師向け俳句学習会」のご盛会の様子はもちろん、今後の高山先生からのレポートを楽しみにお待ちしております。
]]>
(画像をクリックすると、チラシをご覧いただけます)
第17回句集を作ろう!コンテスト
主催 有限会社マルコボ.コム
後援 愛媛県、愛媛県教育委員会、松山市、松山市教育委員会、松野町教
小学生・中学生を対象にした20句または40句の俳句を応募冊子
■募集内容
応募締切までの一年間に作った俳句を、『句集コン必勝ガイド』に
■40句部門
応募締切までの一年間に作った俳句40句を応募冊子を使って句集
●賞 …最優秀賞・優秀賞、一句賞、装丁賞
※「最優秀賞」は40句部門のみ。
■20句部門
応募締切までの一年間に作った俳句20句を応募冊子を使って句集
●賞 …優秀賞、一句賞、装丁賞
*どちらか片方の部門にのみご応募いただけます。(両部門にご応
*その他、学校応募を対象として学校賞を設けます。(学校賞は4
■対象
小学生・中学生
■応募方法
個人もしくは学校単位で、作品(句集)を送付してください。詳し
■募集期間
2023年7月10日〜2023年9月末日締切
■審査員
小西昭夫(俳人)
佐藤栄作(元愛媛大学教育学部教授)
西田真己(元愛媛県教育委員会委員)
堀田優子(元小学校校長)
小助川元太(愛媛大学教育学部教授)
山澤香奈(俳人)
三瀬明子(『100年俳句計画』発行人)
キム・チャンヒ(『100年俳句計画』編集長)
■賞
◇最優秀賞 …小・中学生各1名 ※40句部門のみ
(レプリカ句集・パネル進呈)
◇優秀賞 …40句部門3名/20句部門5名
(40句部門はレプリカ句集、各部門パネル進呈)
◇一句賞優秀賞 …40句部門5名/20句部門5名
◇一句賞 …両部門あわせて15名
◇装丁賞優秀賞 …40句部門2名/20句部門2名
◇装丁賞 …両部門あわせて5〜7名
◇学校賞 …最優秀賞1校、優秀校2校、奨励賞2校
(両部門あわせて。個人応募を除く学校応募の小・中学校対象)
※賞は応募状況により多少変動します。
■結果発表
2024年1月の表彰式ならびに『100年俳句計画』2024年
◆ご応募いただいた冊子はコンテスト終了後にすべて返却いたしま
*学校応募のためのまとめ買いをご希望の場合は、マルコボ.コム
*冊子代金に返送料が含まれていない旧版の応募冊子をご利用の場
*受賞作品の掲載権、出版権は主催者に帰属します。また、審査内
*応募段階でいただいた個人情報は適切に取り扱います。その上で
《お問い合わせ先》 有限会社 マルコボ.コム
〒790-0022 愛媛県松山市永代町16-1
TEL:089-906-0694(平日9時〜18時)/FAX
メール info@marukobo.com
■専用サイト
https://marukobo.com/kushu/
]]>
日時 2023年7月8日(土曜日)、10時〜12時
(画像をクリックすると、チラシページをご覧いただけます)
内容
1.俳句の作り方を知ろう
ワークシートを使って、俳句の作り方を学びます。
誰でも俳句が作れるワークシートで、
指導:月刊『100年俳句計画』編集長 キム・チャンヒ氏
2.俳句を詠んでみよう
展覧会を鑑賞し、作品を選んで俳句を作ります。
3.俳句の鑑賞しよう
詠んだ句をみんなで鑑賞し、
場所
町立久万美術館
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1442-7
Tel:0892-21-2881
対象
小学生〜大人(親子参加もOK)
お申し込み方法
100年俳句計画編集室までお申し込みください。
Tel:089-906-0694
参加費
無料(※要企画展観覧券)
企画展観覧券については町立久万美術館2023年自主企画展「
協力
有限会社 マルコボ.コム『100年俳句計画』編集部
まつやま俳句でまちづくりの会
]]>
[高齢者部門]・[一般部門]・[ジュニア部門]の三部門に分かれての募集です。
〆切 6月30日(金)※必着
(画像をクリックすると、参加申込書をダウンロードできる愛媛県のHPにとびます)
(画像をクリックすると、「俳句交流大会」のパンフレットをご覧いただけます)
〜以下詳細のご案内です〜
令和5年10月29日(日)に開催する、ねんりんピック愛顔のえひめ2023俳句交流大会の作品を
募集しています。たくさんの応募をお待ちしております。
【募集期間】
令和5年4月1日(土)から6月30日(金)まで ※必着
【募集区分】
[高齢者部門] 60歳以上:昭和39年4月1日以前に生まれた人
[一般部門] 60歳未満:昭和39年4月2日以降に生まれた人
[ジュニア部門] 小学生、中学生、高校生
【投句方法】
未発表作品1人2句以内(雑詠)を楷書で「募集句投句用紙」に記入し、ねんりんピック愛顔のえひめ2023
松山市実行委員会事務局へ郵送してください。(コピー可)
※募集句投句用紙は以下からダウンロードできます。
また、郵便はがきによる提出も可としますが募集句投句用紙と同じ内容を記載の上、郵送してください。
なお大会参加申込ウェブサイト(https://www.nenrinpic.net/)から直接投句(登録)することもできます。
【投句料】
無料
【提出先】
ねんりんピック愛顔のえひめ2023松山市実行委員会事務局
〒790−8571
松山市二番町四丁目7番地2(松山市役所ねんりんピック推進課内)
TEL:(089)948−6426
FAX:(089)934−1840
Mail:nenrin@city.matsuyama.ehime.jp
]]>
私は頼まれて物を云うことに飽いた。自分で、考えていることを、読者や編集者に気兼ねなしに、自由な心持で云って見たい。(「創刊の辞」より)
彼を流行作家にした新聞小説が『真珠夫人』(大正6年)です。(2002年に話題となった昼ドラの原作とのことですが、昼ドラは、物語の展開も役柄の設定も大きな脚色がなされていて、全くの別物のようですね。)
巻末の川端康成の「解説」にもあるように、『真珠夫人』は「通俗小説」であり、「『純文学的』な見地から評釈し、解説することは、余り妥当ではない」のかもしれませんが、個人的には、昨今の直木賞作品の読後感に似た、大衆性の中に純文学性の匂う作品として面白く読みました。
デジタル大辞泉で『真珠夫人』は、「父の借金により船成金の老人のもとに嫁がされた瑠璃子が、恋人直也のため貞操を守りつつ、男たちを手玉にとって生きてゆくさまを描いた愛憎劇。」と紹介されていますが、瑠璃子が妖婦を演じるしかなかった運命や、瑠璃子の選んだ復讐がもたらす結末など、どれもが瑠璃子自身が傷つけられるものばかりであるのが何とも切ない物語でした。
瑠璃子が社会から「男の血を吸う、美しき吸血魔」と見られようとも、彼女の真意やその悲劇的な末路を知る読者にとって、初恋への操を守り続けた彼女の行為は、まさに純な宝石であり、「真珠」のように穢れないものです。瑠璃子の描き方に、世間的な(男性的な)評価と、(女性の)本質との違いを突きつけられたような気がしました。
持てる者や男性が優位の世の中は変わろうはずもありませんが、彼女の「真珠」性を理解する直也が、彼女の無垢さを引き継ぐ美奈子を庇護するだろう今後に、救いをみたような気になりました。表も裏もまごうことなき「真珠夫人」は、美奈子で完成するのかもしれません。
]]>作品紹介では、
推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。
とあったので、いわゆる「推し活」の話で、タイトルの「燃ゆ」は推しが炎上することを指しているのだとばかり思って読み始めたのですが、読み進めば読み進むほど、そう簡単ではないかも……、と用心することになりました。
というのも、主人公の高校生あかりの印象がどんどん変わっていったからです。当初、「推しを愛でる会」の中で「落ち着いたしっかり者というイメージ」で登場するので、
みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな。
という彼女を、内省的な人物なのだろう、くらいに捉えていたのですが、どうやら、発達障害を抱えていて、現実的に「何気ない生活もままならない」状態であることが分かってきます。そして、学校も中退することになった彼女にとっての推しは、
体力やお金や時間、自分の持つものを切り捨てて何かに打ち込む。そのことが、自分自身を浄化するような気がすることがある。つらさと引き換えに何かに注ぎ込み続けるうち、そこに自分の存在価値があるという気がしてくる。
まさに唯一の自己の存在意義とでもいうべき深刻性を持つものとなっていくのです。
しかし、物語は彼女に推しに「注ぎ込み続ける」ことを許してはくれません。炎上後の推しは引退し、一般人となってしまうのです。
結末に用意された、「人」となった推しを確認しに行くエピソードこそが、まさに、彼女が自分の「背骨」であった「推し」と決別する(=火葬する=推し、燃ゆ)行為だと理解しました。彼女にとっては、「大人になんかなりたくない」ピーターパンそのものであった推し。その推しを燃やすことで、彼女自身、ピーターパンの世界から飛び出し、大人になることを選んだのでしょう。まだまだ「人間の最低限度の生活が、ままならない」彼女ですが、逃げるのではなく、「これがあたしの生きる姿勢」だと認めることで、「長い道のり」をスタートさせたのです。
]]>これまで大江さんの小説の中で最も印象深く心に残っているのは、『懐かしい年への手紙』で、すでに詳細の記憶はなくなってしまったのですが、小説を書くことでここまで自己を開放することができるのだなあと、えらく感動した読書体験だった記憶だけはいまだに残っています。もう一度、『懐かしい年への手紙』にしようかな……と思いつつ、それに続く作品で、執筆当時は作者自身が「最後の小説」と位置付けて書かれた(ある意味)集大成ともいうべき作品『燃え上がる緑の木』を、読み返すことにしました。(個人的には、初読の際に、『懐かしい〜』の流れで読まずに時間を空けて読んでしまって、しっかり向き合わずにさらっと読んでしまった後悔を残している小説ということもあっての選択でした。)
長い小説で、一言でストーリーをまとめきることはできないのですが、やはりタイトルである「燃え上がる緑の木」がテーマとなった作品でした。このタイトルは、イェーツの詩『揺れ動く(ヴァシレーション)』という詩に描かれた「片側は緑に覆われていて露が滴って」いて、「もう片側はそれが燃え上がっている」木からとられたものなのですが、イェーツの詩の一部は以下のように紹介されています。
両極の間に/道を定めて人は走る。/たいまつが、あるいは燃える息が、/来て破壊する/昼と夜の/すべてこれらの二律背反を。/肉体はそれを死と呼び、/魂は後悔と呼ぶ。/しかしもしこう呼ぶことが正しいなら/喜びとは何なのか?
梢の枝から半ばはすべてきらめく炎であり、/半ばはすべて緑の/露に濡れた豊かな茂りである一本の樹木。/半ばは半ばながら景観のすべてである。/そして半ばが新しくしたものを半ばがついやしてしまう。/凝視する怒りと 盲目の茂る葉との間にアッティスの像をかける者は/自分の知っているところを知らぬかもしれないが、/悲しみもしらぬだろう。
※アッティスー去勢した男神
主人公は「魂のこと」をしようとして「祈り」に「集中」し、「救い主」と呼ばれるようになる「ギ―兄さん」なのですが、物語を語るのは両性具有者のサッチャンです。サッチャンが、K伯父さん(大江健三郎と思われる人物)にすすめられて、自らが経験して「自分の言いはりたいこと」を書き残したのが、このギー兄さんの「受難」の物語なのです。
両性具有者のサッチャンは、子供のころは男の子として育ちながら、大学の途中で女性として生きることを選んで「転換」した人物なのですが、「二律背反」の性を併せ持つサッチャンは、まさに、ギー兄さんとサッチャンが自分たちの教会の「しるし」として選んだ「燃え上がる緑の木」につながる存在であると感じました。「燃え上がる緑の木」は、「精神と肉体が半分ずつ、しかもそれらのおのおのが、全体としてあるかたちで共存している木」とも言い換えられていましたが、物語を通して、人間が孕む両極性が描き出されている作品だと感じました。
一見、新興宗教の物語のようにも見えるストーリー展開ではありますが、本作に神は登場しませんし、描かれているのは、皆に「救い主」と崇められながらも、自らの弱さを露呈させながら教会を捨てて「魂のこと」のみに集中することを選ぶギー兄さんです。「自分のいのちより他人のいのちを大切に」思うギー兄さんが、最後に打ち殺される結末はあまりにも惨いものですが、ギー兄さん個人にとっては、「体の内部感覚と魂の内部感覚」という両極の中で悩み迷い続け、追いつめられてもただ「魂のこと」をしたいと願うところに行きついた結果であり、それこそが、ほかならぬ自分として過去と未来に繋がる方法であることを考えると、彼自身が選び取った結末に後悔や未練はないと感じました。だからこそ、サッチャンは、この物語の中心には「ギー兄さんの受難とその乗り越え」があり、かつ、「私がついにはどのように自由になったか」を述べたいと記していたのでしょう。
物語を締めくくる「Rejoice!(喜びを抱け)」の言葉は、サッチャンの耳で鳴っているだけでなく、弱さと強さの狭間でもがきながらも自分らしくそこに存在しようとする私たち読者へのエールでもあると感じました。
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