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備忘録〜個人的・書籍の感想〜

こうの史代『この世界の片隅に』『夕凪の街 桜の国』

現在TBS・日曜劇場で放映中の松本穂香さん×松坂桃李さん主演のドラマ「この世界の片隅に」の原作漫画です。

女優のんさんが声優をつとめた2016年公開の長編アニメーション映画も話題になりました。私は映画は観ていないのですが、松山でもこの8月に上映している映画館があったくらいで、いまだに人気の映画のようです。どうやら、新しい場面を追加したもう一本の映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』も、今年12月に公開されるそうです。

 


内容は、戦争中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマで、広島市から呉へ嫁いだ主人公のすずが、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑いながら、かけがえのない一日一日を確かに健気に生きていく物語。もちろん、太平洋戦争中の広島ですから、原爆投下は避けて通れない話題です。
現在ドラマでは、明日26日(アジア大会でお休みでした)9月2日の放送が第7話で、予告編を見てみると「運命の日」(原爆投下)となっています。原作本は上・中・下3冊あるのですが、この場面は下の中頃です。7月ー9月期の放送なので、どうやら原作本の内容だけではとどまらないドラマになりそうです。
実は、原作本『この世界の片隅に』は、『夕凪の街 桜の国』の第二弾として作られた漫画とのこと。

『夕凪の街 桜の国』は、原爆投下の10年後、42年後、60年後を一つの家族でつないでいき、敗戦で終わってしまうのではない「戦争」や「原爆」を考えさせられる作品です。個人的には、「終わらない戦争」というメッセージ性に心揺さぶられた『夕凪の街 桜の国』でした。
もしかすると、ドラマにもこの後『夕凪の街 桜の国』的な要素が加わっていくのではないか、と勝手に期待してしまっています。実際ドラマでは、第1話から戦争の時代と平成の現代をつないでいく榮倉奈々さん演じる女性が出てきて、第6話ではすずの娘さんも登場しました。戦争が現代の私たちにどうつながり描かれていくのか…展開が楽しみです。
戦後73年の今年ですが、平成という時代の区切りの年として、ドラマを通しても、もう一度戦争を見つめ直す夏になりそうです。

  • 2018.08.25 Saturday
  • 11:28

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