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備忘録〜個人的・書籍の感想〜

南木佳士『ダイヤモンドダスト』

最近はまっている海外ドラマが「グッド・ドクター」(※注)です。wowowでアメリカ版「グッド・ドクター 名医の条件」が放映され始めたのをきっかけに(現在放映中)、韓国版の全編が見られるwowowオンデマンド放送に行き当たりどっぷり…。アメリカ版から入ったので、初めは韓国版の泥臭さが気になっていたのですが、見続けていると淡々としたアメリカ版よりもどんどん味が出てきて、すっかり韓国版ファンになってしまいました。
そんな中、医学ものが読みたくなり、第100回芥川賞受賞作、南木佳士『ダイヤモンドダスト』を。医師でありながら小説家でもある南木佳士さんならではの(医学)短編4作と、同じく医師と小説家の顔を持つ加賀乙彦さんとの興味深い対談で構成されています。やはり「ダイヤモンドダスト」がベストでした。
このところ、ドラマの視聴者の期待に添って進んで行くストーリー展開(これがドラマとしては面白いところなのですが)になじんでいたこともあり、むしろ、現実としてそこに「ある」死から目を背けることはできない臨床医でもある作家南木さんの姿勢を余計に感じてしまった読書体験でした。また、どの作品のどの登場人物も病気以外の満たされない何かを抱えていて、それがまた現実味を持った人間として浮かび上がってきます。設定も、結末も、決して明るい要素はないのですが、死への敬意というでもいったような静謐な何かが流れていて、南木さんにとって命とは、「ダイヤモンドダスト(大気中の水分が凍結してできた微細な光の粒)」そのものなのだろうと感じずにはいられませんでした。

 


おまけ…なんと、タイムリーにも今日、日本版「グッド・ドクター」が山 賢人主演でフジテレビ系7月期木曜ドラマとなることがネットで情報解禁されていて驚きました。日本版はどんな味わいになるのでしょう…。私自身は、基本的にオンデマンドでの海外ドラマ視聴が多く、日本のドラマは見ていないのですが、このタイミングなので見てしまうかもしれません(笑)

 

※注「グッド・ドクター」−天才的な能力を持つ、自閉症でサヴァン症候群の青年が困難を乗り越え、医師として成長していくヒューマンメディカルドラマ。2013年に韓国で作られ、2017年にはアメリカでフレディ・ハイモア主演でリメイク。

  • 2018.05.26 Saturday
  • 21:03

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