Categories

Calender

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

Recent Entries

Archives

w closet×JUGEM

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

河野裕子・永田和宏『たとへば君』『家族の歌』

歌人夫婦(河野裕子・永田和宏)の40年間の相聞歌集『たとへば君 四十年の恋歌』と、家族(全員歌人)のリレーエッセイ『家族の歌 河野裕子の死を見つめて』。

高校の国語の教科書にも載っている表題歌。毎回授業の頭に、俳句やら短歌やら詩やらを紹介しているのですが、このお二人の相聞歌は生徒達のウケも良く、何回か連続で紹介することが多いです。


★たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 裕子
★きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり 和宏 

 

☆二人が出会った時裕子さんには恋人がいた、なんてエピソードを付け加えるまでもなく、生徒達にはハッとさせられる一首のようです。

☆逢うと遭うが効果的で、「君と出会って見方も考え方もすべて変わってしまった」なんて言って(言われて)みたい高校生の心を掴みます。

 

 

大学時代に出会った二人は、結婚し、裕子さんが乳ガンで亡くなるまで添い遂げます。歌人夫婦ならではの相聞歌集で、発病後は目の前にある「死」が当たり前のことのように詠まれていきます。裕子さんは、死の前日まで詠み続け、夫和宏さんと娘紅さんが最期を看取りました。

 

★手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が 裕子(絶筆)
★あほやなあと笑ひのけぞりまた笑ふあなたの椅子にあなたがゐない 和宏

 

永田家は皆が歌人という珍しい家族構成。「歌なら本音がいえるから」との裕子さんの発案で始められた、死を挟んだ二年間の家族のエッセイ集『家族の歌』も、様々な切り口で生徒達に紹介できそうな一冊です。エッセイに添えられる短歌がより心に染み渡ってきます。

  • 2018.04.07 Saturday
  • 11:53

Comment
スージーさま
お久しぶりです!高野公彦の歌ありがとうございます!
明日が今年度のお初の授業なのですが、ちょうど持ち上がりの子ども達なので、早速「青春〜」の歌を紹介したいと思います♪どうやら、生徒達には短歌の方が入っていきやすいようです。
明日が待ち遠しくてならなくなりました(^^)
  • 事務局・八塚
  • 2018/04/12 10:13 PM
「たとへば君」この短歌は、私が高校生の時、NHK短歌講座のテキストに素敵な写真と共に紹介されていました。この短歌と高野公彦の「青春はみずきの下を通う風あるいは遠い線路の輝き」が忘れられず、短歌っていいなぁと思いました。河野氏の絶筆までの活動もずっと注目していました。「家族の歌」、読みます。良書の紹介、有り難うございました。
怒濤の新年度、始まりましたね。みなさま、どうぞお元気で。
  • スージー
  • 2018/04/07 9:00 PM
Send Comment