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w closet×JUGEM

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

辻井いつ子『今日の風、なに色?』『のぶカンタービレ!』

昨年末に松山でも開かれた「辻井伸行 音楽と絵画コンサート」。驚きの音に震えましたが、個人的には、ハンディの中で才能を開かせてた辻井さんをサポートしてきたであろうご両親のことが気になって仕方がなく、自分は親として子どもに何かできたのか…と自問、反省させられたリサイタルともなりました。

 

 

ということで、辻井伸行さんの母、辻井いつ子さんの、誕生〜親や師から巣立つ19歳までの記録本を手に取りました。

本当なら人には隠しておきたいだろう母としての悩みも、日記をそのままに載せるなど包み隠すところがなく、きれい事だけでない現実がストレートに読者に届けられます。最終的にいつ子さんは、

「私のなかで伸行が『見えない』ということは、少なくとも芸術や美の鑑賞においては関係なくなりました。その点では『かわいそう』とも思いません。(略)美の現場において伸行はしっかりと聴覚や触覚、そして心でそれを味わうことができるのです」

という境地にまで。そこにたどり着くまでのいつ子さんの明るさと全力ぶりに、親としての感情が揺すぶられます。プロのピアニストが誕生するまでのキセキに、思わずいつ子さんの感情に寄り添って一緒に涙してしまう書。

  • 2018.01.13 Saturday
  • 12:28

俳句関連・書籍など 紹介

副会長・夏井いつきの新刊より2冊ご紹介

〜2018年俳句を始めてみませんか?〜

 

 

『2018年版 夏井いつきの365日季語手帖』(レゾンクリエイト)
毎日、季語と名句を一つずつ味わい、その季語を使った俳句も記録できる、俳句のある365日を送るための一冊。記入欄には発想のヒントもついています。

また、詠んだ俳句を投句すると、優秀句は次年度の季語手帖に掲載されるという特典付きなので、2018年度版には、読者から投稿された俳句が、各季語ごとに掲載されています。愉快なのは、季語毎の選句なので、投句が一句しかなかったものも「ラッキー掲載」されていること。初心者でも、投句の少なそうな季語にチャレンジすれば掲載されるチャンスありです!その上、2019年度版では、投稿俳句が本編の名句鑑賞にも採用されるとのこと。投句や書籍掲載などの目的をもって俳句を始めたい人にオススメです。

 

 

『2択で学ぶ赤ペン俳句教室 』(ヨシモトブックス)−バラエティ番組「プレバト! ! 」の公式本第2弾!−
俳句を学びたい人のための、番組で出てきた俳句を使った「俳句教室」。番組の記録としても楽しめますが、どちらが才能アリかの2択問題を解いたり(1章)、名人・特待生の昇格か降格かを考えたり(2章)、赤ペン先生に代わって添削したり(3章)…と、どの章も問題を読者が自分の頭で考えていくことで、俳句の構造や詩の生み方などの「才能アリ」の極意などが学べる一冊になっています。
過去に見た番組が、問題を解いていくときのヒントになって回答までの道筋を助けてくれるので、難しい俳句の勉強はどうも…という人に、気軽に始めて深く学べるオススメの書。番組を見ていない人も、詳しい解説があるのでしっかり学べます!

もちろん、公式本ならではの裏話も!

  • 2018.01.08 Monday
  • 10:52

夏休み句集を作ろう!コンテスト

朝日新聞デジタル 表彰式 ページのご案内

昨日開催されました「第11回夏休み句集を作ろう!コンテスト」の表彰式の様子が、本日の朝日新聞紙面、および、朝日新聞デジタルにてご覧いただけますのでご案内いたします。

朝日新聞デジタル(←ここをクリック)

 

(画像は、朝日新聞デジタルページより)

  • 2018.01.07 Sunday
  • 16:51

夏休み句集を作ろう!コンテスト

第11回夏休み句集を作ろう!コンテスト表彰式

小中学生対象「第11回夏休み句集を作ろう!コンテスト」表彰式!

in 松山市立子規記念博物館 2018.1.6.


自作の40句に表紙をデザインし句集に仕上げるコンテスト。どの賞も40句の完成度を評価された句集の中から選ばれるので、素晴らしい作品が並びます。
また、県内外をとわず続けて挑戦し続ける子ども達も多く、その成長に立ち会えるのが楽しみなコンテストでもあります。表彰式で喜びの清々しい笑顔にであえました。

 

 

後半は、夏井いつき副会長の句会ライブ。子規博・今月の正岡子規の句「正月の人あつまりし落語かな」にちなんで「集まる」がテーマに。サスガの受賞者たちで、決勝戦には5分でできたとは思えない5句が並びました。

 

ライオンの行進イ短調の冬
卒業証書丸める君の光るほほ
信号ハ点滅大都市ノ初雪
春の野の色の服ばっかりの店
木枯来青白い星集まって

 

 

接戦を勝ち抜いたのは、「卒業証書丸める君の光るほほ」。インフルエンザで出席が叶わなかった平木結菜さんが、お父さんとLINEでやりとりして投句した句だとわかり、会場もビックリ、そして、ほっこり。
代わりに出られたお父さんが、「俳句を続けていくことで、俳句だけではなく作文を書いたり、字を丁寧に書くようになったり…、と様々なことに良い影響があるようになりました」と俳句の恩恵を語られた話が感動的で、まさに句集コンテストならではの締めくくりとなりました。

  • 2018.01.06 Saturday
  • 20:21

備忘録〜個人的・書籍の感想〜

漱石・太宰 関連本

2018年より、nhkkのブログにも備忘録的本の感想を投稿することにしました。

これまで私個人のSNSで投稿していた流れのもので、かなり個人的な感想になっていますのでご了承ください。(nhkkの活動には関係のない内容ですが…。お時間の許す方はお付き合いください。)

※ 俳句関連書籍については、「俳句関連・書籍など 紹介」とカテゴリーを分けていますのでそちらをご覧ください。

***********

★夏目漱石「道草」−自伝的小説。養父母と義父からのお金の無心問題に、「がたぴしする」夫婦仲がリアルに描かれます。お金の問題以上に、どうしようもない夫と妻のズレが淡々と…。それにしても埋めようのない夫婦の距離…。男と女の考え方の違いが良く描かれ、永遠に交わることはないようで…、恐ろしいほど。

 

★夏目鏡子夫人述の「漱石の思い出」。文豪漱石でなく、生の人間漱石が語られ、漱石の神経衰弱のことなどよく分かる一冊。漱石の狂気を病気のせいと開き直って夫につくす鏡子さんに驚く…。「道草」で漱石が夫婦仲を好きなように書けたのも、結局は夫人に甘えていたのかもしれない…という気がしてきます。

 

 

★猪瀬直樹「ピカレスク太宰治評伝」。裏表紙には「井伏鱒二と太宰治の、人間としての素顔を赤裸々に描く傑作評伝ミステリー」と。読み進めながら、猪瀬直樹さんは、あまり太宰治と特に井伏鱒二がお好きではないのではないかと…。太宰の死の真相に思い至って書かれた本という印象で、こんなにも作家に対して挑戦的に書かれた評伝を始めて読みました。もちろん、謎解きの部分に、新発見や納得させられる部分はあったのですが、太宰ファンの私としては、やや悪意さえみえるくらいに感じてしまい…、そこがしんどかった…。

 

★津島美知子「回想の太宰治」。「ピカレスク」読了後の気分を切り替えたくて、再読、救われました。同じ出来事が描かれても、こちらは太宰への愛情から書かれた印象。生身の太宰を知っている、妻だからこそ書ける一冊で、本当に賢明な女性だったのだろうなとつくづく…。実際には妻としての悩みも多かったのでしょうが、その辺りには触れずに、夫である作家を淡々と描きつくし、作家太宰に惚れていた美知子さんが伝わる一冊。

  • 2018.01.05 Friday
  • 14:03